最近、海外旅行での運転希望者(右側通行地域)が非常に増加しており、私も百数十回海外での運転経験者ですが、改めて再認識!と思いお正月休みを利用してハワイ(オアフ島)を走り倒しました。
主な道路標識
ハワイで運転する際は、道路標識もしっかり覚えておくことが大切です。覚えていない場合やうろ覚えは事故の原因になります。こちらでは、ハワイでよく見る道路標識についてくわしく解説していきます。
速度制限
速度制限の標識はマイル表示です。市内の一般道は時速25マイル程度(時速40km)を目安にすると良いでしょう。高速では、55マイル(時速88km)を目安にしてください。日本人は道幅が広い慣れない土地で気づかないうちにスピードを出し過ぎる傾向があります。キロとマイルはすぐに換算できない方が多いので、スピードメーターの確認を怠らないようにしましょう。
「SPEED LIMIT」は最高速度、「MINIMUM SPEED」は、最低速度を表す標識です。例えば、「SPEED LIMIT 40」なら最高速度は40マイルで、「MINIMUM SPEED 40」は、40マイル以上で走行しなければなりません。極度に遅い走行も違法になるので注意しましょう。
ONE WAY:一方通行
一方通行の場所には「ONE WAY」の標識があります。日本の一方通行と同様に矢印の方向にしか進めません。ハワイでも特にワイキキは一方通行がとても多いので、標識を見落とさないように注意が必要です。
STOP:一時停止
「STOP」の標識は、一時停止が必要な場所に設置されています。左右前方に注意しましょう。赤くて見やすい色で示されています。STOPの下に「ALL WAY」と書かれていたら、全方向から来るどの車も一旦停止しなければなりません。最初に停まった車が優先で、到着順に通行します。
DO NOT ENTER:進入禁止
「DO NOT ENTER」は、進入禁止を表す標識です。一方通行と同様に、ワイキキ内は進入禁止の道がとても多いので注意しましょう。
ONLY:矢印の方向のみ通行可
「ONLY」の標識は、矢印の方向にしか進めません。矢印の方向に向かって進みましょう。
YIELD:譲る
「YIELD」は「譲る」という意味で、道路が合流する場所、あるいは狭い道での対面通行のときに見かける標識です。合流する場所では、前方の車に優先権があり、狭い道での対面通行の場合は、先に来た車に優先権があります。譲るときは減速または停車し、相手に道を譲ってから進みます。
LEFT ON GREEN ARROW ONLY:緑サインが出たら左折可能
左折用の緑色の矢印が点灯したら、左折可能であることを示す標識です。この緑色の矢印が出ているときは、ほかの車は赤信号です。ほかの車と交差することなく、安心して左折できます。ただし、緑サインばかりに頼らず自分で周囲を確認し、安全な状態を確かめてから左折することも大切です。
LEFT TURN YIELD ON GREEN:注意して左折可能
「YIELD」は、注意しながら進むという意味もあります。信号が青で、対向車線の車がいないなど安全な条件であれば左折できます。ただし、優先権はあくまでも対向車線の「直進車両」です。曲がるときは直進車両がいないかチェックしましょう。
NO PARKING:駐車禁止
「NO PARKING ANYTIME」の標識は、常に駐車禁止であることを示す標識です。さらに、標識の下に「BEGIN」や「END」の表記があるときは、標識と標識の間は駐車できません。路上にはさまざまな種類の駐車禁止の標識が存在しているので、内容をしっかり把握しておきましょう。
また、道路の縁石の色も駐車可能かどうかを判断するのに役立ちます。一般的には駐車禁止の縁石は「赤」で塗られているので、赤い縁石の側に駐車しないようにしましょう。
運転をする際の注意点
スクールバスは追い越し禁止
道路上で前方に「黄色い車体のスクールバス」が停まっている際、後ろの車は追い越してはいけません。停車してスクールバスが出発するのを待ちます。また、中央分離帯がない場合においても、対向車線にスクールバスが停車しているときは一時停止し、スクールバスの発車を待ってから自分の車を発進させなければなりません。日本にはないルールなので忘れがちですが、子どもたちの安全を守るためにも大切なルールなので覚えておきましょう。
携帯・電子機器の使用禁止
運転中や一時停止中のあいだは、緊急時に通報するケースを除き、携帯電話の使用が禁止されています。話すのはもちろん画面操作も禁止です。ハンズフリー装置を使用するのは可能ですが、18歳未満の使用は認められていません。
携帯電話だけでなく、電子機器の操作も禁止行為です。信号で止まっているときにデジカメで風景を撮るなどの行動も違反になります。初犯の場合、罰金は$250.00で、運転歴1年未満の初心者ドライバーは罰金が$257.00です。スクールゾーンエリアで禁止行為を行うと罰金は$300.00になります。
飲酒禁止・同乗者も注意
ハワイでは、車に乗車するすべての人が飲酒してはなりません。同乗者であれば大丈夫ということもないので注意しましょう。また、車内に蓋を開けた状態のアルコール飲料を置いていても違法になります。飲んでいる・いないは関係ないので注意が必要です。飲酒運転の罰則はかなり厳しいものです。逮捕されたらそのまま留置場に拘留されます。観光客も例外ではありません。
車内を子どもだけにしない
アメリカでは、12歳以下の子どもは13歳以上が付き添うことなく、1人にすることがタブーとされています。車内の置き去りに関しては、さらに厳しい罰則があります。車内の9歳以下の子どもを5分以上1人にした場合は、罰金になります。旅行者も対象範囲内です。
車上荒らしに注意
ハワイで車を運転するときに注意したいのが、観光客をターゲットにした車上荒らしです。ビーチパーク、観光地、大型ショッピングセンター、アウトレットの駐車場は韓国客が多く狙われやすくなります。
駐車時は、車内に貴重品はもちろん、買い物袋や高額なアパレル商品(ブランドのジャケットやコート)を置いたまま離れないのが鉄則です。どうしても荷物を置いて離れなければならないときは、トランクへ入れましょう。
ただし、駐車場で荷物をトランクに入れているところを見られているケースもあります。前もって人がいない場所で荷物をトランクに移しておくなどの防犯対策が必要です。ひと気が少ない場所や薄暗い場所への駐車も危険なので避けておいたほうが無難です。